理事長所信表明 – 一般社団法人盛岡青年会議所 | 盛岡JC
 

理事長所信表明

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人生の目的とは一体何だろうか。

私は、自分の人生が終わる時を考えることがある。朧げに思うことは家族や会社の未来であり、そのために何かを成し遂げておきたいと思う自分が存在していることに気づく。自分のためだけになることを実践するよりも幸せなことではないかと感じる。多くの人は幸せになりたいと願うだろう。私は、ひとの笑顔を見る瞬間に最も幸せを感じる。様々な経験と感動を共有し相手が笑顔になる時、私は喜びと幸せを噛みしめることができる。

私がこの世にいなくなった後、自分の愛するひとたちがどんな未来に生き、その未来に笑顔で暮らしていられるかを想像すると、強い使命感に掻き立てられる。同時に、私たち自身も先人たちの努力の上に生き生かされていることに改めて気づき、感謝の気持ちが湧き起こる。

現代に生きる一人ひとりの行動は、未来に生きるひとたちに多大な影響を与える。未来のひとたちを思うと、私たちには未来のひとたちのために成し遂げるべきことが必ずある。

日本は戦後から72年目を迎え、先人たちの努力により終戦直後から比べると何不自由のない生活を送れるまでに進歩しました。しかし、以前より安定した日常生活を送る私たちの周りには、その日常を脅かす可能性のある複雑な問題が存在しています。人口減少や少子化・高齢化の進行による社会構造の変化がもたらす諸問題、世界的な金融危機の影響に対応する政策を取るも好転しきれない経済、首都一極集中により進む地方衰退への懸念、東日本大震災で明らかになった原発問題や頻発する国際テロ行為に対する安全対策など、多くの問題が山積しており、それらの問題に対して当事者意識を持たなければなりません。

私の考える「明るい豊かな社会」とは、思いやりを持ったひとがまちに溢れ、誰もが未来に対して夢や希望を持ち続けることができる社会です。思いやりを持ったひととは、他人を「我がこと」と思い行動するひとであり、「我がこと」とは相手を自分のことのように大切にすることを意味します。

東日本大震災の時、被災された方々を「我がこと」と捉えた日本中のひとたちから、多くの支援物資をはじめとする様々な行動を通して被災地に勇気と希望が届きました。多大な被害を及ぼした震災が日本中のひとの思いやりの心を呼び起こし、「我がこと」を体現する行動へ突き動かしました。「我がこと」がまちに広まれば、まちを「我がこと」と置き換え、関心を持って主体的に行動するひとで溢れ、誰もが未来に対し夢や希望を持ち続けることができる「明るい豊かな社会」に近づくのです。私たちの住み暮らすまちを構成する最大の要素はひとであり、ひとの行動はまちの未来に大きな影響を与えるからこそ、「我がこと」と思い行動できるひとがこのまちに溢れる必要があるのです。

私はもりおかに誇りと大きな可能性を感じています。豊かな自然と街並みの調和を大切にしながら、先人たちが残した独自の文化や風習を重んじ継承するこのまちには、奥ゆかしくあたたかで心の優しいひとたちが存在します。愛するひとのために行動を取れるひとが存在するこのもりおかだからこそ、日常の生活から他人を「我がこと」と捉え思いやりを持って行動ができるひとが増えていくと信じています。

盛岡青年会議所(以下、盛岡JC)のメンバーは、この地域の次代を担う責任世代としての自覚を胸に修練・奉仕・友情の三信条のもとに集い、地域の課題に真摯に取り組み、このまちを構成するすべてのひとを対象にした市民意識変革運動を展開しています。そして、盛岡JCを導いてきた諸先輩方からもりおかを愛する心、どんな困難にも向き合う気概、熱い情熱や志を受け継いでいます。創立65周年を迎える本年、諸先輩方がつないできた今という時代に生きる責任世代であることを自覚し、尽力されてきた歴史の重みを覚悟に変えると共に、関係する皆さまより頂いた多大なご協力に対する感謝の気持ちを更なる躍進の力とします。そして、「明るい豊かな社会」の実現のために「我がこと」と思い行動することの必要性をひとりでも多くの市民の方々に発信して参ります。

まちの未来を想像し、実現へ向け行動する

もりおかの先人たちは、まちの風習と習慣を独自の文化として昇華させながら、豊かな自然と近代的な街並みが程よく調和した、もりおかという魅力あるまちを形づくりました。

しかし、まちに関心を持って日常を過ごすと様々な課題も存在していることに気づきます。

まちの現状を的確に把握しより良い未来へ向けて行動を起こすことは、このまちに住み暮らし、次代を担う責任世代である私たちの責務です。その責務を全うするために、盛岡JCだけでなく行政や他団体と共に、地域に潜在する魅力と課題をまちの現状として客観的に認識し、適切なニーズを抽出することが必要です。多くの人びとが、まちの今と未来を「我がこと」と思い関心を持つことを目指して、市民の方々と共にもりおかの理想の未来を想像し、理想像の実現に向かって行動致します。

子供の手本となるよう、子供の成長に真剣に向き合う

未来の担い手である子供たちの成長無くして、地域の未来を語ることはできません。子供たちは身近な大人を模範にして、ひとや社会との接し方、道徳心を学び成長します。より良いまちの未来のために、大人こそ自身の行動が子供の手本となることを認識し、模範となる姿を子供たちに見せることが必要です。子供たちの未来を「我がこと」として真剣に向き合える大人になるため、子供の成長に大きな影響を与える大人の行動について学んで参ります。

またスポーツは、子供たちに勝負の厳しさを教えるだけではなく、相手を称える強く前向きな心を育み、道徳心を持ち自立した人へ成長する機会を提供します。子供たちの成長にとって重要な機会であると同時に、大人たちが子供たちの未来を「我がこと」と捉え、未来のために成すべきことを真剣に考える機会として、本年30周年を迎えるわんぱく相撲盛岡場所と第2回JCカップU-11サッカー盛岡フェスティバルを開催致します。

ひととの交流を通して、共感の輪を広げる

人とひとの交流は、共感の輪を生み、その輪の広がりはまちの成長につながります。

毎年8月に開催される盛岡さんさ踊りは、市民の方々から夏の風物詩として愛され、2014年には「最大集合人数での和太鼓演奏」の世界記録を達成し全国で注目を集めています。そして現在では、東北有数の動員を誇る祭りに成長し、人とひとが交流する機会として共感の輪を広げる重要な役割を担っています。

盛岡JCは主催団体のひとつとして盛岡さんさ踊りに参画しており、事前練習会と祭り本番の期間を通して、多くのひとが地域の魅力を体験できる機会を提供し祭りの価値を高めて参りました。40周年を迎える本年は、盛岡さんさ踊りに参加することの意義と魅力を例年以上に地域内外の皆様へ発信することで共感の輪を広げ、今後の更なる発展の契機と致します。

また、新年交賀会をはじめとした市民の方々との交流を通して、このまちを「我がこと」と捉える共感の輪を広げる機会と致します。

国際交流を通して、共に高め合う地域社会を実現する

もりおかに外国人生活者が増加する可能性が高まる中、私たちは、まちに住み暮らす全てのひとが異なる価値観を互いに受容し、共に高め合う地域社会を実現する必要があります。そのために、私たちはもりおかに住む様々な国の人びととの国際交流を通して、価値観の相違点と類似点とを共有し、広い視野と多様な視点を身につけて参ります。

また、姉妹JCである台湾の羅東國際青年商會(以下、羅東JC)と盛岡JCは、49年に亘り友情を育みながら、互いの地域の「明るい豊かな社会」の実現を目指して参りました。本年、羅東JCは創立50周年、そして、盛岡JCは創立65周年を迎え相互に行き来できる機会に恵まれています。民間外交の最前線に立つ誇りを胸に、互いを「我がこと」と思い合える友情を更に深める機会と致します。

現代社会のリーダーに求められる資質を身に付ける

私たちは、次代を担う責任世代として、今ある課題を未来に先送りせずに解決に取り組むため、個人の資質を向上させることが求められています。

現代社会が抱える課題は要因が複雑に絡み合い、その解決策は一つに限られません。刻一刻と変わる社会情勢に対応しながら課題の最適な解決策を選択し、強く大きな運動を発信するためには、これまで以上に明確なビジョンの提示とそれを具体化する力が問われます。運動の先駆けとなるのは明確なビジョンを掲げるリーダーの行動であり、その行動は共感を呼び、やがて大きな運動となります。同時に、リーダーには組織の目的達成のために協働できる他者を「我がこと」と思いやる心が求められます。本年は、現代社会におけるリーダーに求められる資質と運動の可能性を研究し、まちの課題を解決するための実践力を高めて参ります。

仲間の輪を広げ、ひとづくり運動の発信者を増やす

「明るい豊かな社会」の実現に向け、市民意識変革運動を展開している盛岡JCにとって、仲間の輪を広げることは欠かせません。そして、仲間の輪の広がりは、まちを「我がこと」と思うひとが増えていくことにつながります。

私たちは40歳までの限られた尊い時間の活動を通じて、自己を成長させられることこそが、JCに所属する価値であると日々実感しています。そして、JCにおける会員拡大の意義は、新しい会員が組織にもたらす新しい考え方や異なる価値観など自分とは違う視点を知ることにより、私たち自身を成長させていることです。

前向きな意識変革を経て入会したメンバーが、発信者として更にこのまちに運動の輪を広げます。本年度は様々な入会動機を持つ新入会員を「我がこと」として思いやり、自分なりの意義を見出し成長できる機会の提供に取り組んで参ります。

そして、本年度入会するメンバーが組織の中心を担う人財へ成長することを期待し、盛岡JCが地域の未来を創造するために実施してきた事業とまちに与えた影響について学ぶ機会を提供致します。その機会を通して得られる知識と経験は、盛岡JCという組織を「我がこと」と思いやる心を培い、ひいてはこの地域をより良いまちに近づける原動力となります。

広報と渉外の相乗効果で、組織とまちの魅力を強く発信する

もりおかにおける盛岡JCの役割を市民の皆様に伝えることは、組織の認知度を上げ、強く運動を発信する契機となります。また、組織としてだけでなく、メンバー個人が事業や運動の価値をひとに伝えることで、個と個のつながりから生まれる確度の高い広報としての効果が期待されます。

本年度は、効果が目に見える広報の手法をプロフェッショナルから学び、実践的な広報で事業対象者の期待を高めて参ります。

また、もりおかには会議等で多くのJCの仲間が訪れます。お客様を迎え入れる視点での渉外を通して、来盛される方々にまちと盛岡JCの魅力に触れて頂く機会を提供し対外との関係をより緊密に致します。また、各種大会への参加啓発と設営を通して、盛岡JCメンバーが有意義な学びを得て、まちの未来を「我がこと」と捉え行動するきっかけを提供致します。

~組織の未来を創造する~

JCの組織は毎年生まれ変わり進化し続けています。2016年度の未来特別委員会で協議した内容を引継ぎ、盛岡JCの課題を見つけ組織強化に努めて参ります。また、2018年度は羅東JCとの姉妹締結50周年を迎えます。交流がはじまり半世紀という長きに亘り友情を育んできた仲間との絆を形にするための準備を進めて参ります。

 

<未来に向かって力強くつなぐ>

盛岡JCは諸先輩方がこのまちを愛し、気概を持って地域の未来のために能動的に運動を積み重ねてきたからこそ、市民の方々や関係団体から信頼を得ることができています。

創立65周年を迎える本年、私たちは諸先輩方がつないできた歴史から志を学び、この地域の全てのひとへ感謝の気持ちを込め、盛岡JCの未来へ向けて力強く新たな一歩を踏み出します。

 

 

「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。」‐マハトマガンディー

 

時間は無限ではなく、今日という日は二度と無い。

青年だからこそ可能性に満ちた未来へ向け、

突き進んでいこう。

「我がこと」と思い合える仲間と共に。