Values2022通常号
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全てのひとが幸福を実感できる社会へ(花蜜様のこれまでの歩み)大和田理事長:盛岡青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現を目指している団体です。2022年度は私が理事長という役を仰せつかっておりまして、【全てのひとが幸福を実感できる社会へ】というテーマのもと活動しております。幸福には、自分で得られるものと、他者からもたらされるものの、両方があると思っています。両方を大事にしていきつつ、地域にインパクトを与えていきたいと考えております。また、花蜜さんの著書『世界初の出前サイト「出前館」を起業した。』を読ませて頂きました。我々やお読みいただく方に、幸せとは何か考えるきっかけと、幸せの第一歩について、ヒントが頂けるのではないか、と感じています。そこで、是非直接お話を聞きたいと思いました。よろしくお願いいたします。早速ですが、簡単にどういった事業をされているかご説明頂ければと思います。花蜜:まず私は和歌山県という、岩手に縁もゆかりもない土地で生まれました。父は中卒の肉体労働者で、母は高卒のパート勤め。就職は公務員がいいだろうということで、大学を受験しましたが、上手くいかなかった。そこで1991年、当時21歳でバイク便の会社を立ち上げました。時期がよく、バイク便業界がとても高い値段を設定していた時期でした。私たちがちょっと値引きしていたら、仕事がどんどん入って、上手くいきましたね。1998年くらいまでいい流れでした。ところが、CDROMを中心に運んでいたところ、インターネットが普及してきまして。メールなら一瞬で文章が届いてしまう。これには相当な危機感を抱きました。そこで、私は逆にインターネットを使って、何かできないかと考えたのです。その時、たまたま、「ザ・インターネット」という映画を見ました。あるシーンで、主人公がパソコンでピザを頼むシーンが目にとまりました。それを見たときは、既に誰かが    3 みましたが、なんと誰もやっていまやっているだろうと思って、調べてせんでした。当然、できない理由はいろんな事情があったかと思いますが、そこまで考えずに、これはチャンスだって、今始めれば世界初だ!と思って、「出前館」という会社をスタートさせました。ただ、ホントに時期が早すぎたから、大変な思いをしながら、事業をやることになってしまいました。それでも続けた結果、コロナ禍もあって今では大きなサイトになりました。ただ私、上場前に離れていまして、創業者なのに上場益を得ていない社長なんです。ホント間抜けで(笑)。そんなこんなで、一度会社を抜け【対談】全てのひとが幸福を実感できる社会へ

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