(一社)盛岡青年会議所は、2015年に国連サミットで採択された持続可能な開発目標SDGsを積極的に推進しています。世界にとって、あらゆる形態の貧困を撲滅することが最大の課題であり、持続可能な開発に必要不可欠な条件です。
昨年、盛岡市が東京2020オリンピック・パラリンピックのマリ共和国のホストタウンの認定を受けたことをきっかけとし、マリ共和国と地域を繋げる活動をできないか検討して参りました。マリ共和国における負の連鎖を断ち切り、マリ共和国に暮らす女性の社会進出を後押しすると同時に教育の大切さを子供に伝えるサイクルを生み出していきたいと考え、マリ南部クリコロ県シラブレ村に女性のための識字教室を新たに建設するプロジェクトを立ち上げました。
■プロジェクトの背景
盛岡市が「ひと・まち・未来が輝き世界につながるまち盛岡」という将来像を目指す中、東京2020オリンピック・パラリンピックのマリ共和国のホストタウンの認定を受けたことをきっかけとし、(一社)盛岡青年会議所はマリ共和国と地域を繋げる活動をできないか検討してきました。
マリ共和国の多次元貧困指数(所得のみならず、教育・健康・生活水準など多次元的に捉えた指標)は世界、ワースト8位となっており、新生児の死亡率・妊産婦の死亡率は世界で最も高い国のひとつです。また、初等教育の就学率は50%台、成人の識字率は30%台であり、貧困により教育の機会が失われています。識字率の低下が生む悪循環は、安定した仕事の選択を阻み、企業の停滞を生むと同時に、国家の経済発展を困難にします。結果、貧困から抜け出せない負の連鎖が続いています。
文字が読めないという事は薬品の取扱いや摂取を誤ったり、地雷のある場所を示す看板を認識できないなど、命の危険にもさらされます。識字率が向上することで、就学率の向上にも繋がり、働ける場所が広がります。また、親世代の女性に識字や教育の必要性を知ってもらうことで、子供たちにも学びの場を与えるきっかけにもなります。
■親から子供へ教育の大切さを伝えるサイクルを生み出したい
これまでマリ共和国の農村自立活動を支援し続けてこられた「カラ=西アフリカ農村自立協力会」代表の村上さんに現地での活動について、お話をお伺いしたところ、マリ共和国は学校の無い村が多く、古くから「教育を受け、字を書くのは男性のすること、教育を受けると都会に出て行って村に帰ってこない」という意識が強くあったそうです。
しかし、ある村では村の誰もが認める優秀な女性が、村民会議で選ばれて助産師になったことが発端となり、彼女は多くの女性たちの羨望の的になりました。村の女性たちの間に「将来は彼女のようになりたい、私も勉強すれば仕事を得ることが出来て収入を得ることが出来る」という意識が生まれて来たそうです。また、農村部では村の多くの青年たちが出稼ぎに行ってしまうため、村に文字の書ける男性がいなくなってしまい、女性が男性の代わりに働かなければいけません。そのため女性が識字教室へ通うようになったそうです。
他の人より抜きん出て何かが出来ることは、自信につながり、現在では、母親が熱心に識字教室に通って来る家庭は、子供を、特に女児を小学校へ就学させるようになったそうです。
日常生活に文字が活かされてきたため、識字教室へ通う女性は増えているそうですが、現状では識字教室が不足している状況とのことです。
■カラ=西アフリカ農村自立協力会のご紹介
カラ=西アフリカ農村自立協力会代表の村上一枝さんに本プロジェクトにおける現地との橋渡しを行っていただいております。 村上一枝さんは 1989 年に単身でマリへ渡り、日本とマリとの行き来をしながら、約30年にわたり西アフリカの農村住民が主体的に自立した生活を構築できるように支援を続けてこられました。これまでに農村を 100 カ所以上訪れ、健康普及員の育成、助産師の育成、学校、識字教室の建設、識字教育の普及、井戸の設置、公衆衛生の普及、女性の自立支援、女性センター建設など活動は多岐にわたります。
■税制優遇について
※一般社団法人の寄付となるため、今回いただくご寄付は税額控除の対象とはなりません。あらかじめご了承ください。
■最後に
私たちは、国は違えど同じ世界で生きています。一人ひとりの力はたとえ小さくても、結集すれば世界を救う大きな力となります。私たちの愛をマリ共和国へ届け、世界を変えましょう!このプロジェクトをきっかけに、マリ共和国と日本にとっての新たな架け橋が生まれ、将来、永続的に支え合いながらお互いの国や地域の発展に繋げていきましょう。皆様からのご支援をお待ちしております。
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